教えて!あなたの介護エピソード vol.3

ペンネーム 学生時代

寄り添うという事

大量のトイレットペーパー

私は学生時代、介護実習に参加しました。

そこで出会った利用者の方は要介護5の一人暮らしの女性。

認知症もあり、訪問介護やデイサービスの利用もしながら在宅で暮らしていました。

デイサービスの利用の為、自宅までお迎えにいくと

大量のトイレットペーパーがいたるところにグルグルとまかれていて

私はその光景に驚きました。

しかし、一緒にお迎えに来た介護士さんはその状況に驚きもせず笑顔で

「何かあったの?」と声をかけ、

利用者さんは「柱が壊れてたから直した」と教えてくれました。

介護士の方は「上手に直したんだね~大変だったでしょう」と答えていました。

実際に柱は壊れていませんでしたが、

利用者さんがどう考えて行動したか、気持ちに寄り添う介護士さんの姿に

とても感動したのを今でも覚えています。

その介護士さんは一人ひとりの利用者さんが

昔どんな生活・仕事をしていたのか全て覚えており

利用者さんに寄り添うことを大切にしていました。


忙しい介護士の仕事ですが、

寄り添うことの大切さを学ばせてもらった良い経験でした。