老人ホームの費用について

今回は「老人ホームの費用について」ご説明をしていきます。
費用としては大きく２つに分けられ、「入居時にかかる費用」と「毎月かかる費用」です。

入居時にかかる費用としては入居一時金や敷金です。入居一時金とは、家賃の全部もしくは一部を前払する費用で、想定される入居期間を設定し、その期間の家賃分を前払することで毎月の費用を抑えることができるというメリットがあります。入居一時金は老人ホームにより数百万円から数千万円と幅が広く、ホームによっては入居一時金が不要なプランや一部のみを支払うプランなども用意されています。入居一時金は入居時に一部が初期償却され、残りの金額を償却年数により毎月一定額が償却されていきます。初期償却の割合や償却期間は老人ホームにより異なりますのでしっかりと確認ください。多くの老人ホームでは償却期間が過ぎても、改めて費用を支払うことなくそのままの費用でお住まい続けることができますので、償却期間よりも長くお住まいになられる方はお得になりますね。逆に償却期間中に退去となる場合には初期償却分が返却されない費用となりますので、良く選んでプランを検討しましょう。また、入居一時金はクーリングオフの適用も可能ですので、ご相談時に合わせてご確認されることをお勧めします。

毎月かかる費用は、パンフレットに記載されている月額利用料以外にもかかる費用があります。介護保険自己負担金や医療費などお身体の状況により変わる費用とティッシュペーパーや歯ブラシ、マスクなどの消耗品や理美容代などの生活費です。介護保険自己負担金は所得により1から３割負担となります。介護付きホームやグループホームでは介護度に応じて一定額になりますが、住宅型有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅では介護保険範囲内で介護が足りなくなり、不足した分が10割負担の請求になったなどのトラブルもありますので、先々の自己負担分をご相談時に確認しておきましょう。

月額利用料には家賃、管理費、食費が含まれている事が多いです。パンフレットも各老人ホームにより形式がバラバラですので、見比べしにくいなどのお声もあります。よくあるケースとしては、管理費に水光熱費が含まれているかそうでないか、サービス付き高齢者向け住宅で月額利用料に食費が含まれていないというケースです。ご相談時にはパンフレットの費用に含まれる内容とそれ以外にかかる費用を足して、総額でいくらになりそうなのかまでご説明していただくことは忘れずにしておきたいことです。千葉県の老人ホームでは概ね月額20万円程度が平均的な費用でが、光熱費や物価高騰により変わりつつあります。