良いホームとは？　～老人ホーム探しに向けて～

　これまでのコラムでは老人ホームの種類と特徴についてお知らせしてきました。民間施設のみではありますが、老人ホーム紹介のご相談をしていると「良いホームを教えてください！」とのご期待を頂く事が多くあります。良いホームの条件としては設備が豪華、医療ケアが充実、たくさん声をかけてくれる、お店や駅が近い、安い、先にご入居の方々が良い人、などが良いホームの条件のようです。しかし、身体の都合で豪華な設備が使えない、そこまで医療ケアを必要としていない、本当は静かに見守りだけしていて欲しい、本人は外出できないので買い物はしない、安いけど必要な介護が足りない、ホームは一定程度の人の入れ替わりがあり仲良しの方がいなくなった、などもあります。したがいまして「良いホームの定義は十人十色でとても難しいですが、合うホーム選びに向けてのお手伝いをいたします」とお答えしている事が多いです。

　そこで合うホーム選びに向けてですが、まずは以下の４つをまずは整理することをお勧めしています。

1. お身体のご状況。必要な支援や介護はなんだろう？認知症の症状や診断名は？必要な医療行為は？
2. 予算。民間施設で年金範囲内は正直難しい。
3. 地域。ご家族の移動手段は？一人での外出を希望する？
4. 相談する人。ほとんどの方が初めての老人ホーム探しで当たり前。家族、ケアマネジャー、地域包括支援センター、医療ソーシャルワーカー、老人ホーム紹介センターなど

　最後に、これまで色々申してきましたが、ご本人様やご家族様のご状況もいつまでも同じではなく、年齢や病気、家族構成に変化が起きるということを踏まえて、老人ホームだけでなく最後まで在宅で過ごすという選択肢もあるということもお伝えしておきます。どなたさまも、お一人で悩みを抱え込むことなく、気軽に相談できる相手が見つかりますようにお祈りしております。

ちいかいとは

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