ちいかい介護クイズ Q.2
熱中症患者のおよそ半数は65歳以上の高齢者である。〇か×か。
熱中症とは、高温多湿な環境に長時間いることで、体温調節機能がうまく働かなくなり、体内に熱がこもってしまった状態を指します。
屋外だけでなく室内で何もしていないときでも発症し、救急搬送されたり、場合によっては命を落とすこともあります。
今回のクイズ 熱中症患者のおよそ半数は65歳以上の高齢者である。〇か×か。
正解は・・・
〇です。
消防庁によれば、令和元年6月1日から9月30日の4カ月間に熱中症で緊急搬送された5,634人のうち、53.3%にあたる3,005人が65歳以上でした。
高齢者は暑さや水分不足に対する感覚機能や体の調整機能も低下しているので、特に注意が必要です。
また、高齢者は暑さやのどの渇きを感じにくいなど、体が出しているSOS信号に気付きにくくなっています。
このため、暑さ対策が遅れることがあり、熱中症が発生する危険が高くなります。
お風呂に入るときも水分が失われやすいので、入浴前後に水分を取り、40℃以下のぬるめの湯で、あまり長湯にならないようにしましょう。
また、寝ている間にもかなりの水分が失われますので、枕元に飲料を置くなどして、水分の補給に努めましょう。
参考:熱中症予防声がけプロジェクト 知ろう!熱中症 誰がなりやすいの?
https://www.hitosuzumi.jp/heat/who
熱中症対策として、室内では
- 扇風機やエアコンで温度を調節
- 遮光カーテン、すだれ、打ち水の活用
- 室温をこまめに確認
- WBGT値( 気温、湿度、輻射(放射)熱から算出される暑さの指数。運動や作業の度合いに応じた基準値が定められています。 環境省のホームページ(熱中症予防情報サイト)に、観測値と予想値が掲載されています )を参考にする
屋外では
- 日傘や帽子の着用
- 日陰の活用、こまめな休憩
- 天気のよい日は、日中の外出をできるだけ控える
また、室内・屋外ともに、のどの渇きを感じなくても、こまめに水分・塩分の補給を心がけましょう。スポーツドリンクもおすすめです。通気性のよい、吸湿性・速乾性のある衣服を着用したり、保冷剤、氷、冷たいタオルなどで体を冷やすのも良いでしょう。
参考: 厚生労働省 熱中症を防ぐために知っておきたいこと
熱中症予防のための情報・資料サイト
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/nettyuu/nettyuu_taisaku/index.html